2002年 イギリス篇 Penlee House, cafe, Cornish pasty

朝食

しつこいけどやっぱり5時に目が覚めて、リアルに会社の夢を見ました。本日もすこぶるお天気がよく、かもめは獣のように鳴いています。

・・・そして朝ごはんの記録が無いのです。この日から少し具合が悪い兆しがあったので、そもそもあまり書き留めることをしていなかったようです。写真を見る限り、フルイングリッシュブレックファストで卵はポーチドエッグを頼んだのだな、ということくらいです。
記憶によると、例の日本のことをよく知るご婦人と会話を交わした気がします。私は今日はロンドンに戻るのだけど、それまでペンリーハウスを見学する予定だと云ったら、あそこには今日本の陶芸作品が展示されていて、素晴らしかったですよ、と。

朝食後パッキングをして荷物がずしっと肩に食い込むのにクラクラ。女一人旅は体力勝負です。チェックアウトをし、列車の時間まで荷物を預かってもらい、お暇しようとしたら「多分、日本語だと思うのだけれど、訳して貰えませんか?」と依頼されました。何かと思ったら、レストランの感想を書くノートに日本語で何か書かれていたのです。ご夫妻でみえたようで「イギリスで訪れた中で一番美味しいレストランでした」という内容でそれを伝えるとご主人はとても嬉しそうにしていました。
で、私は大後悔。やっぱり一人だからって物怖じせずに、せっかく宿泊している家庭的なホテルなんだからレストランで晩御飯を楽しめばよかった。今度こそ度胸つけて頑張ります。どうしても女性一人は恰好がつかないような気がして・・・。
ペンリーハウスが開館するまで、海の方へ歩いて行き、途中モラブガーデンを改めて散策しました。そして海沿いのベンチでこのようなとても暢気な景色を眺めたり、道沿いのお宅のフロントヤードの植物がやはり肉厚系の植物が多いなあと思いながらペンリーハウスの方へ戻りました。

Penlee House

まだ開館に時間があったので周りのParkを散策。でも此処は特に見学しに行くべき処と云うよりは日常の公園。
10時開館のペンリーハウスは西コーンウォールの文化遺産センター。19世紀に個人宅として建てられたのですが、1997年に改装されてペンザンスの歴史的コレクションや美術品などを展示するギャラリーとなりました。

入場£2
何処かで£50紙幣を使いたくて、カウンターのお姉さんに申し出た処「レジが開いたばかりでまだお釣りが出ないの。見学後だったらきっとあるからまた来て貰えます?」こんな高額紙幣持ってるのって日本人くらいだろうなあとやや恥ずかしく、でも気さくに親切そうな感じに云って貰えてほっとしました。
当時の特別展示は「ベルナルド・リーチの概念と形式」展。彼は日本の楽焼を学んだみたい。
常設展示の中でも、ペンザンスの昔の絵が印象的でした。

見学後、果たしてカウンターのお姉さんは快くお釣りを崩してくれて、一安心。

イレブンジズ(The Orangery Cafe)

Traditional
tea £0.85
ペンリーハウスのカフェのテラスにて。さんさんとお日様を浴びながらのんびりお茶です。程なくラブラドールレトリーバーを連れた老夫婦が相席になりました。
彼らはマラザイオンのコーズウェイ(前日私が訪れた処)すぐ近くのコテージを借りて2週間のんびりと散歩などをして楽しんでいるのだそうです。この過ごし方をもう何年もしているそうで、2歳のラブのボードンはつい最近その仲間になったのかな。私は昨日コテージの近くを通ったかもしれませんね、なんて云いつつ。彼らはマンチェスターに住んでいるとのことで、いつか行くかもしれないと思い、ガイドブックを出してお奨めを聞いてみたりしました。たくさんギャラリーがあって楽しいわよとのこと。
今年の1月には二人でニースへ行ってきたのですが、薄手のシャツでオープンカフェでお茶を楽しめたのだけど、車で1時間も走った山頂ではスキーが楽しめてしまうらしい。そんな話をしてくれて大層驚いたものですが、最近身近にやたら薄着をするアイリッシュを目の当たりにして、その感覚もやや日本人とは違うかもしれない、と思い始めています。

とにかく、ゆったりした暮らしを垣間見て羨ましい限り。

最後のペンザンスのショッピングを楽しむべく、まだ歩いたことの無い道などのお店を見て回ります。アンティークというよりジャンクといった感じの食器もちらほらありましたが、ボストンバッグを持つことを考えてちょっと消極的に。
とある通りでガタイのでかい推定アメリカ人3人連れのお兄ちゃん達が「Moring!」と声をかけてきました。こういうの、すごく怖い!と思ってしまうので、やや避けつつ足早に歩いてしまい、一人の人が少しこちらに来て「そのジャケット、今日の天気にあってるね!」と云ったので、戸惑いつつ「ありがと~じゃあね~」と逃げてしまいました。よく判らないので、判断つかないときには避ける主義。

昼食(車内にて)

コーニッシュパスティ:野菜のパイ85p、ネクタリン28p

13時46分の列車は、遅れがちな運行時間を覚悟していたにもかかわらず、オンタイムでペンザンスへやってきて無事乗れました。席を予約していたので自分の席に座る際、近くの席を取っていた中国系風の女性が自分のチケットの座席番号が見当たらないので見てくれないかとやってきました。確かにちょっと表示が違うような気がしたのですが、でもまあこの国のことだから、きっとこの席を指してるのだと思う、と答えると彼女もそうね、と納得。そんなもんです、きっと。
そして早速お昼ご飯。何を買ってロンドン行きの列車に乗ろうと考えたときに、もう一度昨日のCornish pastyを食べたい!と思い、Wallensへ。他のをせっかくだから食べようとは思ったのですが、野菜がたっぷり入ったこれに叶う物は私にとって無かったので、リピートです。
何かデザートをとスーパーに入ろうとしたのですが、ふと見かけた八百屋さんの店先のネクタリンが立派で、思わず手に取り、中の計算をするおばさんの列に並びました。順番が回ってきて「これまたおっきいの見つけたね」をおばさんがけらけらっと笑いました。
スーパーよりこのおばさんのネクタリンの方がずっと美味しいに違いない。バス停のそばの八百屋さんです。
大振りにも関わらず果肉には汁がたっぷり含まれていて、案の定美味しい、しかも安い。ほんわか幸せ。
ペンザンスを出発するときには乗客は少なかったのですが、プリマスからはどっと人が乗ってきました。途中で紅茶を買ってきたり、マーズバーをかじったり、「セレブリティを追っかけろ!」を読みふけったり、お昼寝したり・・・。


特に列車は遅延することなく、 パディントン着は19時10分頃。ローカル線などに乗り換えてYunpiyoさんちへ帰ります。

食べて飲んで寝てという数時間だったのでおなかは落ち着いており、ミントティを頂きつつ、Yunpiyoさんとお話をしたりメールチェックを久々にしたり、などをして過ごしました。
そうそう、お洗濯を一緒にお願いしたのですが、物凄く乾きが早くて、流石乾燥している国の乾燥している季節だ、と感じ入りました。