2000年 イギリス篇 Corsham

Mickey

朝ゴハンの後、久しぶりに母の処へ電話を入れたら、ショックな出来事が日本で起きていました。
Mickey(当時飼っていたヨークシャテリア)が預かって貰っていた先のお宅を4,5日前に脱走し、その翌日戻ってきたらしい。
車の往来の激しい国道沿いを私の住んでいた方へ向かっていて、途中で事故に遭ったのか、右足の親指(上のほうについてる爪の処)を何かに引っ掛けて怪我していて病院で手当てを受けたとのこと。
後で聞いた話ですが、Mickeyを保護してくださったご夫婦はMickeyをそのまま飼おうかとも考えたらしいのですが、結局預かって頂いたお宅の処へ戻してくださったそうです。
命に別状は無かったものの、何だか胸が張り裂けそうな気持ちに。
私はやはり自分勝手に生きているのではないのか?

CorshamのFrench Market

Sueが車で年に一度のFrench
MarketがひらかれるというCorshamに連れてってくれました。
Main Streetに出店が並び、ワインやチーズやフランス物産展みたいな感じ?
町おこしの為に始めたのだそう。
近隣からも大勢押しかけていて、駐車場のスペースを見つけるのが大変で、結局少し離れたとこに路駐せざるを得ないほど。
Corshamの町自体はこじんまりしていて、処処に置かれている地図には観光スポットが紹介されていました。
何処かの民族音楽のパフォーマンスをBBCのレポーターが取材していました。
インド料理やさんの前に出ていた出店。
サモサがとても美味!

とあるお店では古本を売っていて、私は「パテとテリーヌ」の本を購入。
パテもテリーヌもなかなか作る機会が無いのだけど、前菜向きとかメインにもなるとかデザートにとかいろんな種類のものが載っていて面白いと思ったから。


この辺りも蜂蜜色の建物が。
右側はこの辺の大地主のようなことを説明されたっけ? 庭につがいの孔雀が飼われていました。
左)町には必ず一つの教会が。
右)玄関ドアのひさしに変わったデザインのものが多かった。
帰路、とあるお庭に案内してくれようとして、其処が閉まっていたので周りを少し散策。
緑が深く濃いと、お花の色も映えます。

帰りの車の中で、形容詞の使い方が全然上達しないことで、厳しく叱られてしまいました。何度も注意を受ける自分が歯がゆくて厭だったし、またその他のことを話すのも云おうとしていることを最後まで聞いてくれてないようで、訂正が即座に入り、それは本当に私が云おうとした事ではない、と感じることもここ数日多くて、英語を話すのが億劫になっていました。何だかもう駄目だなあとしゅんとなりつつ。

お茶


帰宅後、apple&elderfolowerジュースを。

奥にあるのがSueがお母様から頂いたという、アンティークのペン置き。

長い年月を経て美しい艶を出していました。

夕食



最後の晩はEnglish High Teaとして、baked beans、potatoes、sausagesそしてプディングにapple turnover。
伝統的にソーセージはむっちりしていて、ビーンズは缶詰(キャンベルだった)。
アップルターンオーバーはアツアツで、アイスクリームを添えて食べると絶品でした。
キッチンはこんな感じでした。
いつもたくさんのものがあり、「場所が無いのよね」とSueは嘆いていました。
シンク下の白い部分は食器洗い機で、食後は男女の関係なく、みんなで食器を此処に入れて片付けていました。
食事の時にはみんな自発的に準備するし、片付ける、こういう雰囲気がとてもよかったなあと思いました。
Sueは「日本の主婦はキュウリを綺麗に切ったりするから食事の支度に3時間も費やすけれど英国の主婦はそんなことしないわ」とよく云っていました。
「現代の日本人も仕事を持っていたりして忙しいから3時間もかける主婦は極めて稀である」と力説してきたのですが、考えを改めてくれたかどうかは不明です。

食後は、Julianと一緒にキャサリンヘップバーンとハンフリーボガードのAfrican QueenをBBCで鑑賞。
昔の発音の方がクリアな感じ?
奥地を探検するボートにもお茶セットがしっかり積まれていて、紅茶を嗜む処もなんとも風情が。
翌朝Julianは朝早く、もう一人の息子を迎えに行くのでこの晩が会うのが最後。
2週間のお礼とお休みなさいを交わして。

玄関横のスタンド。
照明器具を集めるのもSueの趣味の一つで、これは私の一番のお気に入りでした。