東京:御徒町「丘」


渋い喫茶店巡りとパフェが両立するお店もしばしばあり、この日はこちらのお店へ行ってみました。
渋い喫茶店は昔ながら感の最たるものとして喫煙可のため、実はこちらには以前夫と入ってランチをしたものの、夫が体調を崩したこともあり載せていなかったので、今回は自己責任の単独訪問で何とか乗り切ろうという試みであります。
結果的にはデフォルトのタバコの空気はあったものの、周りでは喫煙中の人がいなかったので、ほっとしました。

で、オーダーはオレンジパフェ750円。
ホイップされた生クリームのふわふわとした様子がロマンチックだし、オレンジの差し色も綺麗です。ボリュームはありますが、自分もふわふわした気持ちになれて幸せ。

さて、映画『プーと大人になった僕』を観ました。
イギリス好きでありながら、プーさんの絵本やアニメを一切見たことがないという不届き者なのですが、まずあのプーさんのビジュアルに惹かれました。ぬいぐるみってこうだよね?
ユアン・マクレガーが主演なのもいいのですが、日本語版吹替にはなんと堺雅人さん。元来、海外の映画は絶対に字幕で観る派なのですが、今回ばかりは堺さんの声で観たい…という訳で、人生初(多分、物心ついて以降、自分の意志で映画を観た中で)の日本語吹替版での鑑賞です。

映画始まってすぐの100エーカーの森でのお茶会のテーブルから心を鷲掴みにされて、きゅんとしました。
その後の展開は、仕事をする人なら身につまされるようなことも多々ありつつ、堺さんのいい感じの声に包まれ、しかも少し前の英国の都会の感じとか、今も変わらなさそうな田舎の風景とか。眺めているだけで癒されます。

しかも、プーさんの言葉が染み渡ります…。観た頃は会社の仕事が最高に忙しく、すべてを放り投げてしまいたい気持ちにすらなっていまして。「わーん、私も『何もしない』を毎日したいー!」まあ、でも私が本当に何もしなかったらただのプーになってしまうので、その後も色々しましたけど。

映画のストーリーも心温まるハッピーエンドで、今度はユアン・マクレガーの声で観たいなと思いつつ、実のところ10月になっています…。
ぬいぐるみと無縁に育ってきた私ですら、あのプーさんが欲しい…とすら思える今日この頃です。