東京:浅草「珈琲アロマ」


月に2度の野菜ソムリエ講座を行なった後の、浅草喫茶甘味巡り。
今日は、創業は昭和39年という老舗喫茶店アロマへお邪魔してきました。
浅草の通りの賑やかさを見て、しかもつい最近、
朝食の特集が素晴らしすぎるBRUTUSにも掲載されたので混んでるかなと思いきや
時間も中途半端なので、一人客となりました。
BRUTUS
(ブルータス) 2011年 6/15号

カウンターのみのお店の何処に落ち着いたらよいかほんのちょっと思案したら、
上品な奥様にどうぞ、としめされた辺りに腰を下ろしました。
仄暗い店内はTVが付いていても何処となく落ち着いた空気に包まれていて、
やや緊張しつつブレンドコーヒー330円とオニオントースト260円を注文しました。
パーソナルな感じの距離感の中、全くの私は一見の訪問者って感じで緊張気味でした。

ご主人がネルドリップで丁寧にコーヒーを入れている様子が横からよく判りました。
お茶のお点前ってのもあるけど、コーヒーもなにやら儀式めいた感じで
思わず手許に見惚れてしまいます。
にこやかな笑みを浮かべながら、まずカップ&ソーサーを置き、
コーヒーがポットに入ったら、おもむろに目の前のカップに注ぎます。
いい香りがずっと漂っていました。

奥様はオニオントースト作り。
ちょうどカウンターを挟んだすぐそばなので見れませんでしたが、
ポップアップトースターでカリッと焼き上げるのはペリカンのパン。
バターを塗る音がざくーっと聞え、カリッと仕上がってるのが感じられてワクワクします。

さくっとカットする音が聞こえたらもう完成も間近。
やがて目の前に置かれたのはこちらのオニオントーストです。

どんなのかよく知らずにオーダーしましたが、
生の玉ねぎとピクルスのスライスがサンドされています。
初めて食べましたが、この組み合わせいいですねえ。

玉ねぎは生で新玉ねぎのようで基本的に甘みがありますが適度にピリッと利いていて、
ピクルスのジューシーな酸味がそれを緩和しています。
食パン部分も素晴らしくクリスピー感にあふれていて、
カリッと高い音を立ててくれるのも快感です。
トーストの色も申し分ない、理想的なキツネ色です。

熱々のうちにと云うのもありますし、
お昼を食べずに臨んでいるので空腹だったというのもありますが
それらを考慮しなくても、食が進む刺激のあるサンドウィッチでした。

何となく定番としてブレンドコーヒーを頼んでいますが、
実はスムージータイプのジュースにしようか激しく迷いました。
あんずジュースがとても気になりましたが、本格的な季節が来たら頼もうかな。

こういうお店を常連として持てるって羨ましいです。
あ、多分こちらは全面的に喫煙可らしいですが、幸いにもほぼ一人だったので
何も考えずに済み、快適なおやつの時間を過ごしました。
私にとってはおやつだけど、BRUTUS
(ブルータス)
の紹介では朝食だったし、
多くの人にとっては食事に近いと思って、外ごはんのカテゴリーにしました。

それにしてもBRUTUS
(ブルータス) 2011年 6/15号
は、最初立ち読みで様子見…
と思いましたが、ページをめくればめくるほど、立ち読みでは済まされないレベル!
と思いなおし、すぐさまレジへ持って行きました。
手元においておきたい一冊です。

海外のはニューヨークとソウルの紹介で、個人的にはロンドンとかにして欲しかった。
ま、英国式朝食は既に認知されているものと考えていいのかしらね。
あと面白いのは、男性向けの雑誌だけあって、道具へのこだわり感がすごいなと。
ここをくすぐるといいんですね、というのが何となく判る紙面で興味深かったです。

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