東京:人形町「タンネ」


先月、タンネのカフェでの念願のランチした時のものです。
パン食べ放題ランチにコーヒーとチーズ食べ放題もつけて、700円か800円かそれくらい。

下のレジでお会計を済ませて階段を登ると、
中央のテーブルにカットされたパンが数十種類並べられて居るのが目に入ります。
こちらの食べ放題のルールは、お皿に一度だけ好きなだけ盛り放題。
ここは謙虚に全種類を1切れずつ…と盛っていたら、かなりの量に。

カウンターではお店の方がコーヒーを入れてくれたり、
無料のバターを勧めてくれたり、チーズを出してくれたり。
このチーズも好きなだけなので、4種類全部気持ちぶ厚めにカットしてみました。

「パンもこんなに盛っちゃって…」なんて話したら、
「いえ、まだお客様は全然少ない方です。」と笑ってらっしゃいました。
何故なら以前、お二人連れの女性が、一度にテーブルに出ているのを全て盛ったことがあるそう。
それには巧妙な盛り付けのセンスが問われるなあ。
絶対に崩してしまいます、私だったら。
でも、次回行く時には私ももう少し色気を出して、もっと盛ります。

パンによって、バターにしたり、チーズにしたり、
なんて組み合わせをあれこれと楽しむことができる、幸せなひと時でした。
お水もレモン水だし、のどの渇きを心配することはありません。
ドンと盛りましょう。

ちなみにこの後、日経新聞さんのジュースの飲み比べ取材協力に出掛けたので、
大好きなパンとジュースをそれぞれ思う存分楽しんだ一日となりました。

さて、今日は久しぶりに歌舞伎鑑賞に行ってきました。
演目は通し狂言東海道四谷怪談です。
(ねもさん、ありがとうございます。)

新橋演舞場に足を踏み入れるのも初めてだったのもあって、
とても楽しみにしていました。
残念ながら仕事の都合で開園15分後の入場となってしまいましたが、
それでもすぐに世界に入っていくことができました。

四谷怪談のお話も、お岩さんがただ怨めしや~とあの形相で現れるということしか知らず、
こんなストーリーだったんだ!と判ってとても面白かったです。
ただいたずらに人を怖がらせているのではなくて、
お岩さんは、自分を裏切った伊右衛門を怨んで出てきているのですね。
今更すみません、基礎知識が無いもので、こうして一つ一つ学習中でございます。

それにしても伊右衛門は相当のダメンズじゃないですか。
現代にもこんな話、ニュースでちょくちょく見聞きするような気がします。

とにかくお岩さんが哀れで哀れで。
例のお薬を飲むシーンは、じっくりじっくり、包み紙にはどんな一粒の粉も残らぬよう、
湯飲みにひっくり返してぽんぽんと叩いて落とし、
湯飲みも回すようにして全て溶かしきっての服用。
わー、毒なんだからそんなに目一杯飲まなくても、と知ってるこっちは余計哀れになります。

「髪梳き」「戸板返し」「提灯抜け」と云われるシーンは、恐怖感をますます煽ってくれました。
まるで会場全体がお化け屋敷になったかのようで、お岩さんが客席のあちこちに出没しては
お客さんの悲鳴が上がります。

お岩さん/小仏小平/佐藤与茂七の勘太郎さん、とても素敵でした。
これは早代わりも見所のひとつなのですね。
お見事でした。

伊右衛門の海老蔵、直助の獅童は、流石TVでよく見るだけあって、
すぐ海老蔵だの獅童だの判っちゃうよなあ、なんて思ってみてましたが、
ネットでの同じ日の公演のレビューを見かけたのですが、
この二人は現代っぽい本人が透けて出て見えて、役と本人が一体化していない、とありました。
なるほど、そういうことなのか。

三角屋敷の場は上演せず、舞台をやりかえる間に概要説明がされました。
全部やってると、終演時間が遅くなるからやらないらしいです。
確かに、10時近くまでありましたしね。
でも見てみたいな。

何年かぶりの歌舞伎は、やはり楽しくワクワクするものでした。
バタバタと入ったので目当てのお弁当を買えず、今回は「菓子」だけ…
塩瀬の豆大福を食べてみました。
上品な味わいの大福でしたよ。

夏に相応しいお芝居でした。

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