2004年 関西篇:倉敷アイビースクエア、大原美術館、布引ハーブ園、

3日目:昼食(倉敷アイビースクエア内)

この日は予定を決めずにいたのですが、直前に倉敷に行こう!ということになり。私にとっては10年以上ぶりにちゃんとした観光です。以前は足早だったので・・・。今回もあまり下調べがないままの訪問でした。

アイビースクエアには行きたいと思い、まずは駅から一番遠いスポットのアイビースクエアのランチの予約を当日入れ、「瀬戸の味覚大皿ランチ」というのを頂きました。人参のポタージュがこの前につき、これは美味しい。やや大人向きのお子様ランチ風ですが・・。パンはお変わり自由とのこと、穀物っぽいのが色々入った2種類を頂き、割といい感じ。この後はデザートとコーヒーまたは紅茶といった処です。
ランチョンマットになっているのは倉敷の美観地区を中心としたイラストマップ。とても使いやすいので持ち帰ります。


イギリスの工場を模して明治中期に作られたというクラボウ工場、操業終了後、幸いにもこうしてホテルや博物館などに転用され、100年余の歴史を青々としたツタが物語ります。
大原美術館での見学。
本館、分館、工芸館、東洋館と見て周るにつれ、これらが個人の収集した結果と云うことが信じられないほど、多岐に渡り、膨大で、素晴らしくて驚きます。お金持ちの人が素敵な方向にお金を使ってくれたので、私たちはその恩恵に預かれるという事例かも。
工芸館の建物も好きでした。

その足で、児島虎次郎の展示を向かいの有隣荘と、アイビースクエア内の記念館で見学。花や光を生き生きと描いてる彼の作風がとても気に入りました。
美観地区の美の基準が徹底していてよい。
証券会社の店先とはこの写真だけでは誰も思わないでしょう。黒板に美しい筆跡で、4月中旬時点での市場の展望が記されていると、学校の先生に教えて貰っているような気持ちに。
何かのイベントが催されるようで、青竹で組んだいかだのような物の上に、和紙が張られたおおきなぼんぼりを乗せ、それを一定間隔で倉敷川へ浮かべる作業をしていました。ライティングやカメラも多数。
この日もすこぶるお天気がよくて、引き続き晴れ女継続中です。

お茶「一湯窯喫茶室」

1階が備前を割りとリーズナブルに販売していて、その二階に喫茶室がありました。
私は冷やしぜんざい、五月晴れの中歩き回った疲れを癒してくれます。
右側はお抹茶と生菓子のセット。藤の花がデザインされた優しい藤色の和菓子が季節感に溢れて、程よい甘さがお抹茶によくあいます。こういうのも落ち着くんですよねえ。此処の売りは全て備前の器で供されること。冷たいお茶も急須ごとテーブルに置いていって下さり、とても静かでリラックスできるお茶の時間を過ごしました。

モノトーンの落ち着いた街並み。裏道に入っても全く手を抜かない徹底振り・・・
帰りに名物ままかりのみりんぼしを買ったり。そういえば、ままかりのことを忘れていて、ままかり鮨とかのお昼でもよかった筈だ~と倉敷についてから気づきました。
他には白桃のジャムなんかも買ってみました。
駅に戻る間はアーケードの商店街の中を通りましたが、なんとなくほのぼのしていて、親しみがあり、このあたり住み易そうだなあと勝手に思ってしまいました。
訪れる直前にこの駅前の商店街は大変な火事があったようで、一日も早い復旧をお祈りいたします。

この日の夜は、焼肉やさんでたらふく食べました。初めて食べたのですが、せんまいのお刺身って食べだしたら止まらないのね~。

4日目:神戸

新神戸横のロープウェーがいつも気になっていて、念願叶って布引ハーブ園まで登りました。これが結構恐い!一昨日のUSJのアトラクションは計算された揺れだったり、目の錯覚だったりしましたが、ロープウェイはリアルに揺れるし、足元のその下は、目の錯覚じゃなくとても遠い・・・。数日後で、宮島のロープウェイの事故のニュースを見て、洒落にならないなあと思いましたよ。

布引ハーブ園では、丁度10時半スタートの無料のハーブガイドツアーがあり、参加しました。一時間ほどのツアーは、ガイドさんが一つ一つ丁寧にハーブの特徴を、見本園で説明してくださいました。試食もあったりして、とても判りやすいツアーでした。
でもちょっとお手入れが大変そう・・・文字通りトウのたったハーブがそこかしこにあったので。

11時半、「中世ヨーロッパの古城をイメージした」展望レストハウスのレストラン ハーブガーデンへ20分ほど待ちで。なんとなくハーブアイランドのイメージがあったのですが、ここはハーブ園のレストラン、というよりはファミレスと云う感じ・・・。
一番美味しかったのは野菜のスープ。
この後デザートとハーブティがあります。
グラスハウスの辺りから眺め。もやっててあまり神戸の街並みは見えなかったけど、空港も来年あたり完成するんですねえ。期待したい。

イスズベーカリーでたくさん美味しいパンを買ってくるべきでした。お弁当広げている人たちがたくさん居て、こういう過ごし方が正解だと思いました。
ブルーガーデンもその名の通り青いお花が咲くものを集めていて、可愛かったです。
てくてくと南ゲートまで降りて行きました。ここで布引の滝を経由しようかどうか迷いましたが、さくっと下界へ降りることにして、ロープウェイに乗ります。ひやひや。

北野一丁目駅に下りていくにつれ、ロープウェイの順番待ちの長蛇の列が出来ているのを目の当たりにしてびっくりしました。
午後から出掛けるのは至難の業のようです。

北野界隈ではパンと紅茶のお買い物。まずは、憧れの北野ホテル直営のパティスリーのイグレックプリュスのブティックへ。ハード山食と、フィグエノアを購入。そのすぐ近くでヒギンスの紅茶を売るBASKに立ち寄り、イングリッシュブレックファストを求めつつ、色々新作も試飲させてもらいました。
さらにイスズベーカリーでは、山食とフィッセルを。ホントはガーリックを買いたかったけど、この後すぐには食べる機会がないので断念し、プレーンで。
神戸に来たら、絶対にパン屋さんでパンを買わないと神戸まで来た意味がないとすら思ってしまいます。

お茶「COLONIAL Living」

激しく正式名称を忘れてしまいましたが、手前はケーキセット。チョコがたくさん入った、というような形容詞のついたチョコレートケーキで、その名に違わず。アイスのジャスミンティと共に。奥は、豆花を使った杏仁豆腐にようなデザート。
アジアンレストランなのですが、カフェ利用も可で、禁煙席を希望したら一番奥の広々としたソファ席に通していただきました。なんとも五月晴れのもと、歩き続けて疲れた身体を癒すのに、素晴らしい席でした。しっかり寛ぎました。

さてまたショッピングでも、と思っていた処に知人から連絡があり、神戸で活動なさっている彫刻家のS先生のアトリエに顔をだすことになりました。なんだか緊張しつつお邪魔し、歓談し、イタリア在住の長かったこともあってか美味しいイタリアの赤ワインを振舞って頂き、舞い上がって日も暮れた頃にお暇いたしました。芸術家は、自己表現する術に長けていることもあってか、お話も上手いし、どんな話題も拾って繋げて、知識も豊富で・・・・。人と会うということは、その間に必ず会話があるものなのだということを実感した次第。面白いおっちゃんとお知り合いになれてよかった(笑)

ハーブ園に行ったにも拘らず、身体が野菜に飢えていて、知人に教えて貰った古くからあるサラダ専門店の赤とんぼへ。レバーステーキや野菜炒めを頼み、それぞれに信じられないほどついてくるお野菜を、待ってましたとばかりにやっつけて、大満足。会社の近くにあれば、お弁当も買いに来れるのになあ。飾らない感じとこの量はいいなあ。
この後、今頃ワインがまわってきて、ややピンチになりますが、その後は回復して大事に至らず。いやはや。


最後の日のお昼ご飯に、姫路駅で途中下車し、駅そば(てんぷら)を食す。なにやら、駅そば界では大変な有名どころだそうで、そうでなくても地元では大層愛されている風情。麺がかんすいで出来た中華麺のおそばで、お汁が日本そばのものと云う面白い組み合わせ。
味はまあまあ美味しいけど、歴史とか愛着とかホームの雑然とした感じとかそういうものもひっくるめて、いいのかもね。
また色々遊べるといいな。