2003年 神戸&姫路篇:龍野市観光、エデンの東、姫路城、好古園、

1、2日目
3,4日目

1日目:昼食「ほんのり屋」(東京駅構内:お米ギャラリー)


新幹線に乗って久々の西日本。ほんのり屋でおにぎりとお惣菜をお昼ごはん用に仕入れました。イートインコーナーもありますが、やはり此処でお弁当代わりに買っていく人が列をなしていて、ショーウィンドウ前までたどり着いたらもう急いで直感で決めなければなりません。
私のチョイスは、五目山菜のとカリカリ梅じゃこ。ほっとする味です。から揚げと卯の花は盛り合わせでなく別々の物です。
機会があればまたここのは買うと思う。東京駅で、さほどちゃんとした食事をしたくないけど何かをちょっと食べたい時にも使いたい。

2日目:龍野市観光


龍野は小京都と呼ばれる町のひとつで、観光地の俗っぽさが全く無く、しっとりと回れます。とはいえ、ちょっぴり宮本武蔵で今年は推してるようなので、そこかしこに「宮本武蔵 修練の地」と真新しいのぼりがはためいていて正直クスっとしてしまいますが・・。
左は聚遠亭。心字池に張り出して作られた数寄屋造りのお茶室があります。またこの界隈にはお相撲の神様もいらっしゃるらしく、必ず大相撲の巡業があったりするそう。お相撲のメッカ両国が派遣先の身としては、ややそんな処にも興味深さを感じつつ。

龍野城の八重桜。桜の季節は残念ながら外してましたが、処々こうしてほんわりと優しいフリルを纏っている木がありました。

龍野の町をそぞろ歩きをしていて、どうして違和感無く落ち着くのだろうと考えたら、古い町屋のままなるべく保存しようとしているのが感じられたからでした。時代劇などでもよくロケに使われるのだそう。それほど在りし日の佇まいを残しているのです。イギリスに行く理由の一つは昔の物を大切にしている文化に惹かれるからなのですが、此処にはそれがあると感じました。
時間が足りず、さっと流すだけの観光でしたが、次回の予習と云うことで。
あと、心惹かれたのが「うすくち龍野醤油資料館」。西日本では当たり前に使う淡口醤油は関東ではあまり馴染みが無いと知って驚いたことがありました。

お茶「エデンの東」(龍野市)


抹茶セット 550円
昭和初期の町屋を改装して作ったこのカフェはインテリアを眺めていると飽きることがありません。黒光りした木が美しい。サイフォンで丁寧に淹れるコーヒーも美味しいと評判で、名産のお醤油やもろみ味噌を使ったピザも有名と聞きましたが、このあとの予定もあるのでお薄を点てて頂き、漉し餡の上品なおまんじゅうと共に午前のお茶を楽しみました。
地元の方々にも愛されているカフェで、寛いでコーヒーを飲む年配の人が多く見受けられました。
お手洗いに続く坪庭。
このカフェもやはりロケには必ず使われるのだそう。インテリアデザインをした会社は何か賞を獲ったと云うのは後で知りました。間口が狭くて奥に深く展開する町屋は、昔間口の広さで税金をかけられたから、節税のためだとお店で聞きました。ふむ。窓ガラスの数だけ税金をかけられてしまうから、窓と云う窓を塗り込めてしまったロンドンのある時代を思い出させます。
もしこのカフェでお茶することがあったら、必ずお手洗いに立ってください。お手洗いの鏡がツボです。あのレトロさ加減が!

姫路城

世界遺産でなおかつ国宝の姫路城。リニューアル後の大阪城を、昨年私が大層気に入らなかったことを重々承知の友人が「此処は大丈夫だから」と連れてきてくれました。
別名の白鷺城という名前が示す通り何処か優美で美しい、桃山文化を象徴するお城でした。お城とか宮殿が大好きなのは洋の東西を問わないんだなあと此処で実感。
しかしその美しさとは裏腹に、ニンジャも大活躍できそうな様々な軍事的細工が施されていて、見ていて飽きることがありませんでした。
特に西の丸の武者落としは、ちょっと試してみたい衝動に駆られてしまいます。
左:紋瓦の数々。修理の度にその時の城主の家紋のデザインを使っていたので、20以上違う種類の紋瓦が使われています。この展示を見て以来、「あ、揚羽蝶紋だ。源氏車だ」などと通ぶってデザインの違いを発見しては楽しんでいました。私の大好きなのは、下に大きく撮った揚羽蝶の紋。美しいじゃないですか。
右:天守閣もいよいよ間近に。此処までで充分楽しかったから、きっとこの中に攻め入っても楽しい筈、と確信していました。

天守閣から姫路駅方面を望むと心地よい風に吹かれて実にいい気分。此処までの道のりは急な滑りやすい階段を延々と登らなければなりませんが、それが報われるという物です。
このお城はオススメです。なんて軽々と云っていいのかわかりませんが相当気に入りましたよ。
腹切丸。と云っても切腹場所だったわけではないようですが、いかにもそれっぽい雰囲気。

日本のお城にも目覚めさせていただきました。
場内では牡丹祭りで華麗に咲き誇っていました。お弁当を広げる人々がたくさん居て、お城にピクニックって素敵だなあと思いつつ、私も私のお昼ご飯を目指して急ぎました。




昼食「中国茶藝館 桃桃」(姫路市)

飲茶セット 800円
駅から姫路城に向かって本町商店街を歩いた際に偶然見つけた中国茶のお店。外に出しているメニューを見て、これは間違いない、と確信しました。姫路城の後にちょっと戻ってこちらでお昼を。
ジャズが流れる静かなお昼時。点心は、ちまきと小龍包2個ずつ、海老餃子、肉焼売、茶卵と盛りだくさん。八角風味の茶卵は早速真似しなくちゃ。黒酢が添えられて、これをつけると一段と美味しいし、身体にも良い。
本日のお茶はジャスミンで、大きなポットごとテーブルにおいてくれて、何煎でも飲むことが出来、姫路城を攻めた後としては申し分ない美味しい水分補給でした。
デザートにはライチ。すこぶるお口の中がさっぱりして清涼感に溢れます。スタッフの方も感じがよく、居心地のよいティールームです。
茶器や茶葉も購入可能なのに、私は何も買わなかった、不覚だわ・・・。
お手洗いも良い感じ。スタッフも素敵な印象でした。
お客さんが少なくて大丈夫なのかしらと老婆心を発揮してしまいましたが、ティータイムに通り掛かると行列が出来ていました。杞憂でした。また行くことがあればのんびり訪れたい。

好古園

姫路城とのセット券があったのは、此処に着てから知り、残念。日本庭園や植物がお好きな方にはオススメしたいスポットなので、是非セットでどうぞ。
さて、姫路市制百年記念で作られたそうですが、此処もまた素晴らしい庭園でした。順路にレストランの前が仕組まれてるのがやや笑いのツボですが、「**の庭」と云うのが10近くもある、池泉回遊式庭園です。
最も気に入ったのが、下2枚の「流れの平庭」。
せせらぎが細かくきらきら輝くのは、底に小石が敷き詰められているから。なんとも穏やかで落ち着きます。
好古園はバリアフリー順路もあるので、車椅子でも大丈夫そう。嬉しい造りです。

藤棚があったのは確か・・・「夏木の庭」だったかな。スケッチをしている女性が居て、そんな風に一日をこういう場所で過ごすのはとても贅沢な時間だと思いました。

こちらは山野草が可憐に咲く「花の庭」
「**の庭」と云うネーミングからなんとなく赤毛のアンが「輝く湖水」なんて名前をつけていくことを連想してしまいました。
「竹の庭」かぐや姫でも居そうな、木陰が優しい穏やかな小道です。

おやつ:冷たい物


大手前公園傍のイーグレひめじ1階のアルバータ・スイートでクリームチーズのソフトクリームを。此処で一休みして、いざ。次のおやつへ。

おやつ:明石焼(姫路駅ビル地下)

明石焼 370円

明石焼なら明石へ行って食べるのでは?と疑問を持たれるかも知れませんが、此処は大層地元で愛されている云わば聖地のような処で、私も地元の人たちに混じって食券を買い列に並びます。370円でこんなにでかいのでまず驚きです。この写真では半信半疑だったので実行していませんが、姫路の人たちは明石焼にソースを塗るらしいのです。そこに集う9割の人々が明石焼の板を目の前にし、更にソースを塗っているとあらば倣って私も塗りました。で、カツオ出汁につけてずるずるっと頂きました。美味しい~。出汁まで全部飲んでしまいました。
何だかこういう感じ、懐かしい。

姫路B級グルメ(と勝手にB級にランク付けしていいのかどうか?)の続きは、姫路駅ホームの「駅そば」と行くべきでしょうが、この時どうしようもなくお腹一杯で、しかもいかに「駅そば」が地元の人々に根付いてるかを知らなかったため、パスしてしまいました。
次は必ず、知る人ぞ知る不思議そばをご報告いたします。1、2日目
3,4日目