2013年 札幌篇 さえら、札幌グランドホテル、大通りビッセ、根室花まる、コロンボ、北菓楼

機内にて



大変有難いことに、この日札幌へ行く機会を得まして、早朝の飛行機に乗り込みました。
夫はまだ寝てるし月はまんまるに西の空に出ているし、急いで駅へ行くもiPhoneを忘れるという失態に気づき、ホームから降りて再度一旦帰宅するというドタバタを密かに行いましたが、幸いまだ夫は寝ていて気づかなかったようです。
何事も早めの行動をしておけば、不慮の事態でもバッファで吸収できるので大事だな、と夜明け前から汗だくになっておりました。
その後は何事も無く飛行機に乗り込むことが出来ました。
AirDoだったので、この可愛い紙コップに再会。
コーヒーを飲みながら機内誌に目を通していると、北海道関連の雑誌も置いてるので声をかけてねとあり、その一例として『北海道生活』が紹介されていました。
リクエストした処、大変申し訳無さそうに「申し訳ございません、こちらしか見当たらず…」と一号古いものを持ってきていただきました。
恐らく最新号じゃないことで恐縮されていたのかと思いますが、いえいえまさにこの号を読みたかったので嬉しいですとお伝えして、早速見入ってしまいました。
いいなあ、北海道のパン屋さん、それぞれに個性的で美味しそうで。
元々行こうと思っていたパン屋さんも乗っていて、気分も高まります。

さらに、パンコーディネーターアドバンス認定講座を一緒に受けた森まゆみさんのインタビューも掲載されていて、かっこいいなあと何度も読み返していましたよ。
パンへの愛情を強く持ち、確固たるスタンスでお仕事している彼女は素敵だなあ。
とぽわわんとしている間に新千歳空港に着陸です。
急いで札幌へ向かいました。

気軽な気持ちで札幌に来た旨のSNSへの書き込みをした処、嬉しい事に森さんが見つけてくれて「会いましょう!」と声をかけてくれました。
わわ、なんか不思議な気分。
実はJ事情にもお詳しいので、私のスケジュールも理解していただき、一旦私はそれを遂行することになりました。

朝食「さえら」(札幌市)



ここのサンドウィッチで朝食と決めていました。
前回の2011年に初めて行った時は雪まつり会場からのアプローチで問題なく行けたのですが、今回駅からそのまま地下を通って行ってたら、何だか行き過ぎてしまったような気がして一旦上に上がってみました。
地上に出たからといって、方向が地図で見ても今ひとつ判りづらく、これは聞いた方が早いと決断して、清掃活動中の若い方々に尋ねてみました。
すると、なんとその場所まで連れて行ってくださるというではないですか。
彼女たちは大通りBookCafeという期間限定のカフェに携わっている方々だそうです。
滞在中にお邪魔したいと思いつつ、叶わずごめんなさい。
お喋りしながらさえらの前まで案内していただき、記念撮影してお別れしました。

そんな立て続けに温かい気持ちにさせてくれる出来事が続き、お店に入りました。
メニューは実はもう決めていまして、フルーツ&えびカツ680円にホットコーヒーをセットして+200円。
たらばがにが名物ではありますが、前回食べたのと、これから寒い屋外にいることを考慮して、熱々のえびカツに。
朝はフルーツを摂る習慣なので、もう一種類はフルーツに。
これで決まり。
えびカツは熱いのでお気をつけ下さいと注意してくださるほどに熱々で美味しかったです。
他のテーブルのオーダーがふと耳に入ったのですが、お二人連れで3種類オーダーしていて、なるほど3種類も食べることができていいなあと思いました。
私は次にいつ食べられるかな。

お手洗いに立った時に、一人待っている人がいて、その先が使用中になっている状態がちょっと続き、何となくその方から話しかけていただき、「嵐ですか?」とズバリ聞かれて「ハイ」と。
彼女もそうで昨夜観てきて今日帰るのだとか。
上品なご婦人でこれまた品の良い紫色のストールを巻いていたので、その方のファンなのですねと思いつつ、思わぬ処でまた和んでみたり。


ホテルに荷物を預けて、2009年の5×10ツアー以来の札幌ドームへ向かいます。
まずは土日に使える乗り降り自由の地下鉄のチケット『ドニチカキップ』を購入し、福住駅で降り、てくてく歩きます。
グッズ売り場までって本当に長い道のりですが、私が札幌につく頃には限定グッズが売り切れていたこともあるためか、売り場はガラガラでした。
快適にお買い物をすることが出来ました。
ありがたい。

おやつ「町村農場 大通公園」(札幌市)



そんな訳でさくさくとグッズが買えて時間も確保できたので、パンコーディネーターアドバンスの森さんと数年ぶりの再会を果たしました。
色々とお喋りしつつ、彼女が深く関わったcoronというパン屋さんにも連れて行っていただき、部長さんにもご挨拶し翌朝のパンの予約をした後、こちらでおやつとしました。
ランチをと最初は心積りしていましたが、朝のサンドウィッチが意外と効いていて、おやつを希望した次第です。
連れてきていただいたのは大通りビッセ。
色んな北海道のスイーツが集結したスイートなフードコートといったところでしょうか。
折角なので北海道っぽいものをとリクエストしましたら、ささっと町村農場の方に「粉は道産ですか?」と確認していただき、江別の町村農場で栽培した小麦を使っていることが判明。
こういうことを知って食べるとより北海道を満喫できて嬉しいです。

ごまおさつドーナツ160円と、後はコーヒーかな…と思っていたら、前の人が牛乳126円を頼んでいて、「これは牛乳いっとかないと!」と気付かされました。
美味しい上に栄養たっぷりで大満足。そういえば丸ビルの地下にもあったけど、ドーナツはなかったはず。

お喋りも尽きないのですが、そろそろ札幌ドームに向かわねばならないので、森さんともお別れしました。
ありがとうございました。
そうそう、牛乳瓶を返却すると、デポジットのように返金がありました…21円でしたっけ?

夕食「根室 花まる」(札幌市)



嵐のコンサートについては、別途記事を改めようと思います。

コンサート終わりに何時頃札幌に戻ってこれるか全く判らなかったのと、ささっとホテルでくつろぎたいのとで、テイクアウトのお寿司を買おうと決めていました。
一旦ホテルにチェックインして、電話でテイクアウトのオーダーをして、出来る頃にぶらぶら歩いて行き買ってきました。
何となく一番好みっぽい歯舞セット1680円と花咲がにの鉄砲汁273円にしましたよ。
さっきまでコンサートの夢空間に居たんだなあと呆然としながらだらだらと部屋で食べるお寿司は最高でした。
食後にアイスクリームをルームサービスで頼もうかと思ったのですが、ハプニングが有り、叶わずでした。
それは次の項目にて。

ホテル「札幌グランドホテル」(札幌市)

とにかくホテルが取りづらいこの日程ですが、運良くこちらのホテルの【朝食のおいしいホテル】受賞!北海道朝食プランで予約がリーズナブルに出来ました。20平米のおまかせシングル/消臭対応(館指定なし)(シングル)で10,500円ということで、案内されたのは別館でした。最も新しく立てられた建物ですが、他の建物はリニューアルを施しているので結果的に一番古い感じになってしまっているようです。シングルだったはずだけどツインだからゆったりしてるし有り難いかな。

デスク周り。

バスルーム。

特に洗面台にこういう飲料用の蛇口が有りました。

私は多分初めてみた気がします。トイレットペーパーすぐそばにはかつての備え付けの灰皿があり、禁煙というサインで何かしらのドライの樹の実のようなものがありました。

前述のハプニングは何かというと、食事中だんだん眠くなってきていて、まあそれは4時台に起きてずっと寝ていないのでくらくらする程眠くなるのは道理なのですが、何かが視界の隅でチラチラ動くのが見えたのです。いやいや、私疲れてるんだな。と思ったのですが、やっぱり何かいる!

思い切ってよくそちらの方へ近寄ってみると虫がいたではありませんか!私は見たこともない虫で、ざっくり云うとバッタやイナゴに似た感じだけどもっと手足がガニ股っぽい感じ。色も薄いベージュで、大きさは本体が3cm程度…流石に写真には撮りませんでした。ひー!このままでは眠れないではないですか。
慌ててフロントに電話して、処分してもらうのをお願いしましたら、ややあって男性がやって来ました。きっと「お前いけよ~」「やだ~」とかやり取りがあったかもしれないだろうなと同情しつつ、一番同情して欲しいのは私だと思い、古タオルとガチガチに丸めた新聞紙を持った彼と虫の動向を固唾を呑んで見守ります。タオルで奴を包み込もうとした瞬間、パッと奴は飛び、消えてしまいました。嘘でしょ。椅子やデスク周り、ベッドの辺りと注意深く彼は点検しても見つからない…もう部屋変えてください…とクラクラしながら言おうとした瞬間、「うわっ!」と彼は飛び退きました。奴は丸めた新聞紙にずっと止まっていたようです。すぐさまタオルを床に置き、その上に奴を起き、新聞紙でパンパンと力を込めて叩き出しました。ええ~それは部屋の外でお願いしたい…「この虫は北海道でよく見掛けますか?」「いえ…初めて見ました」。奴はどれだけ叩いてもピクピクっと動くので、更に力を込めて叩く彼…ひー。お亡くなりになったのを確かめてから、それを持ち退出しました。ありがとうございました…。

もうなんだかクタクタで、アイスクリームの気分でもなく、さりとてお風呂もゆっくりという気分もなくなり、さっくりシャワーにしてくったりと寝てしまいました。とほほ…お部屋はおまかせでなかった方がよかったかもしれない…老舗のホテルだし、リニューアルされたお部屋だともっと寛げたかもしれないととても反省をしました。廊下の電話は黒電話というレトロさ。

1階のライブラリには札幌グランドホテルの歴史を垣間見れる、かつての食器やメニュー等が展示されていて、これらを眺めるのもとても楽しいです。

朝食「ノーザンテラスダイナー」(札幌グランドホテル内)

サラダは左奥だけど、なんとなくプチトマト以外はあまり元気がない印象を受けてしまいました。
コーンポタージュは美味しかったし、ついつい北海道産と書かれているとバターコーンもいただいてしまうし、自家製パンと云われるとついつい盛り合わせてしまい、しかもフレンチトーストまで欲張ってしまいます。

パンについてはBread + Lifeにて。
デザートが充実。

アップルパイやホテルメイドのクッキー、そして左奥は「【朝食のおいしいホテル】受賞!」の北海道産とうもろこしの冷たい洋風茶碗蒸 キャラメリーゼです。
「北海道の朝!自慢の朝食一品コンテスト」で特別賞を受賞したのだそうです。
前菜にもデザートにもいいかもしれません。

コーヒーには、町村農場の牛乳を入れてコクの有るカフェオレにします。
そうそう、カツゲンもありましたので、最初にしっかりと頂きましたよ。

嬉しいサービスがあり、コーヒーの持ち帰りが可能なのです。

部屋で中庭を望みながら。この後は、coronへパンを購入しに行き、戻ってきてチェックアウトし、荷物を引き続き預かってもらいました。

昼食「オーガニックスープコロンボ」(札幌市)

北海道出身で札幌出張もよくする同僚から美味しいスープ屋さんがあると聞き、ここでランチをしようと決めていました。
本当は一日目のランチと思っていましたが、想定よりお腹が空かなかったために翌日に繰越。
すると「今週の日替わりスープ」がクラムチャウダーだったはずが、週が変わりトムヤムクンになってしまって食べられないので、ミネストローネにしました。

そして同僚がおすすめのコロンボセットにして、パン3個の内の1個はおにぎりにするということもしたかったのですが、調子に乗って朝食を食べてしまったので、おとなしくドイツパンセットLサイズ500円にしましたよ。

肝心のスープはとても美味しい。
私、こういうちゃんとした手作りの味がするスープを外食で食べられるのを切に希望していたので、このお店は理想です。
ただ、喫煙可なのが残念かな…ちょうど出るタイミングで隣が喫煙の人だったので、ギリギリセーフでした。
それまで誰も吸っていなかったので本当にラッキーだったかも。

おやつ「北菓楼」(新千歳空港)

他のパンコーディネーター仲間から空港で美瑛のパンを買うことをおすすめされのですが、完売でした。
タイミングが難しそうですが、いつかまた買える日があるといいな。
そんな訳で、最後の最後まで北海道を楽しむべく、北菓楼でバニラソフトクリーム300円を。
美味しく楽しい札幌1泊2日でした。