2010/11/21

とあるガトーショコラ

とあるガトーショコラ


人生には思いもかけないことが降りかかる。
逃れたくても逃れられない出来事が降りかかる。

最初の方のナレーションが、
ぐっとくるフリーター、家を買う。第4話。
日常にぐさっと刺さる、フレーズです。

冒頭の写真は、とあるイベント帰りに立ち寄ったお店でのガトーショコラ。
ふと、空高くの菓子を思い起こしてしまう。
 あの頃の忘れ物を落とした
 この距離が少しほろ苦い
 色褪せた 言葉 音 …誓い
 また君との未来見たい


映画さんかく を観ました。
ブランチのDVDコーナーで紹介されていて、ははん、ま、ある話だよね、
なんて軽い気持ちで観てみたのですが。

あらすじとしては、同棲中の佳代と百瀬カップルのところに、
夏休みだけ女性の15歳の妹:桃が泊まりに来て、
百瀬がなんだかんだと誘惑する桃に心惹かれて行き、
結局佳代と別れた百瀬は桃へ、佳代は百瀬へストーカーのようにと
なっていくストーリーです。

ひと言で云うとリアル。
百瀬役の高岡蒼輔くんがぴったりハマっているのも面白い処かも。
自意識過剰もいいところで、車に自分の似顔絵あしらうくらいです。

彼女役は田端智子さんで、これまたいい感じにフィットしてます。
特に段々ストーカーになっていく凄みがよく出ていました。

それにして、桃!
彼女には彼女の理由があり、先輩に振られた夏休みの暇つぶしがてら
百瀬の気持ちを絡め取っていき、ふわっと去っていく。
なんなんだ、と歯がゆいばかりですよ。

桃に夢中になっていく百瀬は、以前から佳代に思う処があったこともあり、
段々面倒くさいオンナだと感じていくというのも手に取るように判ります。
佳代は桃に立腹した際、百瀬が桃の肩を持つことで二人の別れが決定的に。
どうみても桃が悪いのにねー。

離れ離れになった3人がそれぞれに思う相手を追い詰めていく。
この描写もかなり秀逸です。

百瀬も佳代も最後にはそれぞれに気付き、
3人がお互いの顔色を伺うシーンがゾクゾクします。
そして佳代のにこやかな笑顔。
恐らく、こちら側としても期待している結末を選ぶんだろうなと想像させるような。

しっかし、男って大抵まあこんなもんよね、なんてね。

でも人生は続いていく。