ABC ガトーマリアージュ


ABCクッキングスタジオのスキルアップレッスンでガトーマリアージュを習いました。
本当は、何か新しいパンをと思ってたのですが、
たまにはケーキもいいですねえ。
混ぜて焼くだけで、とは云いつつ、一人でやると疎かにしがちなポイントも
きちんと教えて頂けるので、ありがたいです。

メレンゲを混ぜる時の常套句で好きな言葉が、「犠牲のメレンゲ」。
なんだかこう、文学的な、宗教的な響きがしませんか。

焼き上がり。

メリメリっと中心が割れていますが、粗熱が取れてくると次第にふさがってくるのも面白い。

仕上げには、レモン汁ベースのアイシングをかけ、レモンピールとピスタチオをトッピング。

粉糖の量を最初に見ると、「ひええええっ」と思うくらい多いです。
生地に入る砂糖やバターの量は、改めてケーキはパンに比べて多いなあと実感。
美味しいけど、適量を頂きましょう。

帰宅後、一旦冷蔵庫で冷やしておきました。
外、駅のホームなど、猛暑の中歩いてきましたから。
アイスティと共に、ほっと一息。
爽やかで美味しい焼き菓子でした。

さて、お菓子について悲しいニュースがありましたね。
石屋製菓が、「白い恋人」の「30周年キャンペーン限定品」の返品商品を、
再包装して賞味期限を改ざんし、通常の「白い恋人」として再出荷していたことを発表しました。
バウムクーヘンやアイスクリームにも問題があったにもかかわらず、
公表せずにそのまま隠蔽していたことも。

去年、白い恋人パークに遊びに行き、白い恋人が出来上がる様を工場見学して、
こんなにオープンにして、クリーンな環境で作ってるんだから、
後ろめたいことは無いはず・・・なんて、信じてましたよ。
現場では一生懸命作っていても、取締役が主導して改ざん、
そしてそれを社員の内部告発で発覚するにいたったとか。
某大手菓子メーカーの一連の事件を、どう見て暮らしてたんでしょう。

でももうひとつ驚いたのが、社長の会見で、
「製品には自信があり、(賞味期限として設定した)4ヶ月どころか、1年は持つ」と
云う趣旨の内容を語っていたこと。

えーっと、1年持つお菓子、どんな保存料が入ってるのだろう・・・。
包装技術の進歩で、とも聞いているけど、でも、1年か・・・。
そこの処が妙に気になったりも。

イギリス好きなので、ついイギリスの話になり恐縮ですが、
クリスマスプディングは、1年前のものを食べると云うじゃないですか。
でも相当蒸し暑い日本と冷涼なイギリスとでは保存状態が違うし、
そもそも保存料を使う話も聞かないし。
少なくともリンボウ先生の記述では判りませんが、入れそうにない気がします。
そういうのと、大量生産系のお菓子とでは、1年持つ製品の意味が違うと思うのです。
うーん。

某大手菓子メーカーの時にも書きましたが、
他の食品メーカーさんは、偉い人も現場の人も、真面目に真摯に、
後ろめたくない食品を作って、消費者に届けていると信じたいです・・・!

信じられなくなったら、お菓子を全て自作するしか?
ちょっと待って、その材料は確かなの?
・・・と云う、疑いの鎖は何処まで遡るんだろう。

食の安全基準が根底から信じられない某国も問題ですが、
国内にも、消費者として厳しく正しい目を持っていたいものです。

今回は、去年遊びに行って、楽しく工場見学したため
その分ショックが大きく、落胆しています。

翌日追記:なんと11年前から、賞味期限の改ざんを続けてきたとか。
ホワイトチョコレートが実はそんなに得意ではなかったのですが、
クッキーの割合が多くてこれは好き、と思ってた主義を変えようかなあ~