2003/01/05

歌舞伎座にて(1)


歌舞伎茶屋:日の出「花ごよみ」

縁あって、前は通るけれども一度も見たことの無い私を
誘ってくださる方がいて、初めての歌舞伎を観に行きました。

新春らしい出し物が揃ったそうで、とても楽しかったです。
イヤホンガイドを借り、筋書きを求め、3階A席に落ち着きます。

【出雲の阿国】
衣装の奇抜さや、途中の幻想的な光景、
華やかな総踊りなどに目を奪われている内に
あっという間に引き込まれていきました。

【矢の根】
五郎の茶目っ気たっぷりの所作が楽しい!
隈取りや衣装の鮮やかさも心惹かれます。
三津五郎ってプライベートではあまり好きではなかったのだけど・・・
単純明快に楽しくて笑ってしまいました。
イヤホンガイドもいい語りだった。

橋之助ってすごく好みのタイプなんだけど
お友達によると「厭な役をやらせたら上手い」のだそう。
今回は、夢に出てくるちょっとした役だったのですが
荒々しい五郎とは対照的な、しなやかな十郎を見事に演じていたように思います。
ウットリ。

*------*
この休憩時間に、お弁当を食べ、下のお土産やさんをのぞきに行きます。
何だか「日本」へ改めて旅行しに行ったみたいな、
いかにも江戸っぽい世界が繰り広げられていました。

名物のアイスモナカ(小倉)と豆大福。
因みに、誘われた殺し文句がこちら。
「当日は・・・三階席でお弁当を早めに食べて、
一階の売店であいすもなかや豆大福も食べましょう!!
Norikoさん、東銀座のお風呂屋さん?!に入ってみませんか」
アイスモナカも塩大福も最高~。
*------*


【京鹿子娘道成寺】
ウットリといえば、玉三郎を置いて他に無いでしょう。
この方の魅力がTVで観たときには全くもって判りませんでした。
可愛らしい毬つきの踊りから妖艶な蛇の踊りまで、
なんとも美しく色っぽいのですよ。
恋愛するならあれくらいとまでは行かなくても
もっと女子も艶っぽくあってもいいのかなぁなんて。

道成寺のお坊さんたちの漫談?も、結構面白く、
しょーもないっと思いつつ笑ったりね。


【弁天娘女男白浪】
「知らざあ言って聞かせやしょう」のイヤホンガイドの
キャッチコピーに使われている名台詞など見せ場が満載の狂言。
残念ながら花道の見所は席の関係上見れず、
目に入るものが無いと集中力が低下してやや意識不明になってしまいました。
で、これを観て思ったのが、綺麗な女形がしっとりと舞うか、
鮮やかな衣装が出てくるかとかするのが私は好きなのかなあと。


お詳しい方には至極当然のことなのでしょうが
今回の初歌舞伎で色々と認識したことが沢山ありました。
TVで見てた人たちは、ホントにこの世界で生きてるのですねえ。
お家柄とかをひしっと感じてしまいました。
三田寛子さんってすごいなあと・・・。
あと、歌舞伎から来ている言葉も幾つかあるらしいのを知りました。
「くどき」って男子が女子にするものだと思ってたら
女子が「あたしがどんなに好きか判る?」って切々と歌い上げている様を
「くどき」と云うらしくて興味深かったです。
「大向こう」も実際に聞くといいですねえ、粋ですねえ。
いい声の人がいて、密かにその人のファンになってみたり。
着物で着飾った人、また気軽に来ている人様々で
人間ウォッチングも楽しみの一つ。

新しい世界を知るって心踊ります。
ありがとうございました!

機会があったら花道の見える、吉兆のお弁当を届けてくださる席も目指してみよう!
と見得を切る・・・んじゃなくて見栄を張ってみる。