東京:谷中「カヤバ珈琲」


カヤバ珈琲は休日通りかかるといつも長蛇の列でなかなか入れそうにないなあといつも思っていました。
平日の午前ならば…と出掛けてみた処、すぐに着席できました。
それでもタイミング一つで、2階に案内されたりしていましたし、とにかくお客さんは途切れません。
西洋系外国の方が多く、建物自体はタイムスリップしたような、でも聞こえてくる言葉では異国気分を味わうような、でも目の前には喫茶メニューがという面白い状況でした。

モーニングにギリギリ間に合う時間でしたので、モーニングセット800円にしました。
メニューはたまごサンドととても悩みましたが、トーストしたものを食べたい気持ちが強かったため、たまごトーストにしました。
でもそんなにはトーストされていなかったな。甘いふわふわたまごを受け止めるにはこれくらいの柔らかさの方がよさそうです。

角切りの野菜入りのコンソメスープに葉っぱとコーンのサラダが添えられています。
普段ならホットコーヒーですが、日暮里駅から歩いて来たらとても暑くなってしまい、アイスコーヒーにしました。
汗をかきやすくなったのは年を取ったせいですかねえ。

さて代休をとった今日は、弥生美術館で開催中の『山岸凉子展 「光 -てらす-」 ―メタモルフォーゼの世界―』を見てきました。
とても楽しみにしていて、この企画を知った日に間違えて馳せ参じてしまい、うっかり『オサムグッズの原田治展』を見てしまったくらい。でもこれはこれで懐かしい気持ちになれたのでよかったです。
併設の竹久夢二美術館で、知ってるようで知らなかった夢二のことも改めて学びましたし。


館内で写真撮影が許されている場所です。王子美しい…。
高校の頃に友人に勧められて読み、しばらくこの世界から抜け出せないくらいの衝撃を受けました。
全巻揃えている数少ない漫画です。何度も読み返していますが、ここ数年は読んでなかったなあ。

とにかく線が緻密で、身体の線も美しく、表情もやや愁いを帯びていて、それを原画で見ることができるとはすばらしい企画です。
一つ一つ心に刻んで鑑賞しました。

『日出処の天子』しか読んでいなくてファンを名乗っていいものかとも思いまして、この機会に『アラベスク』も読みたいなと思い、漫画喫茶のサイトでコミック検索するも全然ヒットしません。
古いから置かれないのかな…。
申し訳ないけどもう本の類もあまり増やさないように暮らしているので、ならば図書館ではと検索するも『アラベスク』はありません。
他の作品はあるのですが…。

そういえば、『ガラスの仮面』と共にクラスで回し読みで回ってきたバレエ漫画はこの『アラベスク』だったのか有吉京子先生の『SWAN』だったか記憶が定かではなく思い出せません。
バレエ漫画って流行りましたよね。
15年位前にスポーツジムの体験レッスンで一度だけ基礎的な練習に参加しましたが、まったく素質がなく滑稽なさまを晒しただけで終わりました。とほほ。

山岸先生の個人的なことを全然知らないでいたのですが、今回の展覧会で小さい頃からバレエをやっていて大人になって再開したということを知りました。
そういう気持ちよくわかります。
初夏の長時間音楽番組で翔くんがお琴を弾いているのを見て、昔私もやっていたので久しぶりにちょっと弾いてみたくなりましたし。

閑話休題。
3階の展示は、弥生美術館開設のきっかけとなった高畠華宵の特集。手に持つ小物は季節感を出す大事なアイテムなのですね。
夢二の方も前回と展示が変わり、本の装丁の特集になっていました。多彩な人だったんだなあ。
創作の泉が湧き出るような人だけど、女性に対しても大変情熱的だったのですね。

夢二の一筆箋や、厩戸王子のポストカードなどを買って帰りました。
学生の頃に親しんだ世界に触れると、気持ちもその当時に若干戻りますね。
リフレッシュできた一日でした。

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Tea&Life