トラベルズーで面白そうなフレンチのプランが出ていたと夫が見つけてきたので購入し、ディナーに行ってきました。
KITTEの最上階の6階にあり、時間まではちょいとテラスを散歩などして。
予約時には貝類のアレルギーを品目を上げてお伝えした処、予約を受けてくれたスタッフの方も「シェフに相談してみます」とおっしゃっていたのでどーんと安心していました。
しかしコースの中で選べる魚介類の説明をしてくれたスタッフさんにはまったく届いていない…?
わわ、大丈夫かしら。
まずは飲み物を注文して、Menu d’histoire”物語”Ⅱと名付けられたディナーの始まりです。
プロローグと名付けられた最初のお皿は、とうもろこしのスープ。
とうもろこしの甘さが十分にあり、炙った果肉の香ばしさもアクセントになっていて、いいスタートです。
刺さっている緑色のはとうもろこしの若葉でしたっけ、これもしゃりしゃりいただきます。
奥にあるのは、じゃがいもを揚げたものにキャビアを乗せたもの。
どうしてもセサミストリートのキャラクターに見えてしかたがありませんでした。
次が「鶏と卵とティーポット」という名のお料理で、一体どういうことだろうと思っていたら、このお皿がまず運ばれてきましたよ。
次にガラスのティーポットからコンソメが注がれて仕上げということになりました。
巣ごもり風のお皿と藁、卵に見立てたグラスを使うこういう演出は楽しいですね。
グラスの中にはリードヴォーと大山鶏と三浦野菜があれこれ、そして三浦卵の温玉が入っていてスプーンで崩しながらということになります。
調子が今ひとつな私はこの時、決定的に気付いてしまいました。
温玉を崩しながら食べるのが好きではなかったと。
具は全部美味しくいただきましたが、お店の方がお勧めするように最後はグラスを持ち上げて卵のスープも飲むということができずに、夫に頼んでしまいました。
まったくの余談ですが、オムライスもふわとろは苦手ですし、プリンも昔ながらの固めが好きですし、そうか温玉も好きじゃなかったのだなあと自覚した瞬間でした。
お次は「ひび割れ皿」なるお皿。
想像しきれる訳もなく、斬新なお皿に驚かされます。
ひび割れ風の模様のお皿に、その模様を模したようなメレンゲが一枚。
これを割ると…
フォアグラやアーモンドのガレットが隠れていて、パッションフルーツの爽やかなソースでいただくのでした。
面白いし楽しい。
2人で感心しきりでした。
この辺でパンがやって来ました。
まずお皿が置かれ、くぼみにトマトソースをひとさじボウルから掬って入れてくれます。
シンプルなパンをそれにつけて食べるのはとても良いと思いました。
なくなった頃に、温かいパンがまた置かれます。
さて、食べられない貝がどんどん発覚してきた私にはちょいと緊張してしまう魚介のお皿は2択。
「夏だより・アラクレソニエール」には、材料がイサキ・クレソン・ヴルグールとありました。
「エッセンス」には、磯漁、貝、アイオリとありました。
(読点とナカグロは原文ママです)
貝を避けようとするならば、前者をオーダーしますよね。
するとお店の方が、貝が苦手ならエッセンスの方をオススメだとアドバイスしてくれました。
前者はアサリが料理と一体化していて、ソースにも使われているとのこと。
夫がオーダーしました。
で、私はオススメ通りに後者を。
スープは魚の出汁を中心に、サフランなどのスパイスで味付けをしているそうです。
貝は、サザエをアイオリソースで和えたもの。
折角なのでサザエは夫に食べてもらいました。
残念。
ここでさっぱりとしたグレープフルーツシャーベット。
オレンジやカンパリも入っています。
結構カンパリ強めで、アルコールを飲まなくなった私にはちょいとパンチが効いていたように思います。
お肉は「薫」と名付けられていました。
最近は貝が怖くなってきたのと、赤身の肉が世間に増えてきたこともあって、肉食を自認してもいい気がしております。
こちらの牛ロース肉もとても食べやすかったです。
アメリカンチェリーのソースを掛けたりすると、また相乗効果で美味しさもアップ。
サマートリュフが付け合せにトッピングされていたので、ハーブとともにお肉に乗せたりしても。
デザートの前にお口直しの青りんごのソルベとエスプーマ、フヌイユのアイスクリームです。
青りんごの香りが食べる前からふわっと立ちます。
写真はやたら神秘的な感じになってますねえ。
フヌイユって何か聞こうと思ったら、ウイキョウのことだとか。イコール、フェンネルってことですね。
アイスクリームにもなるんだと面白かったです。
デザートは予め選べて、夫はフォンダンショコラ。
勿論、中のソースはとろりと。
私はルバーブのデザート。
ヨーグルトアイスクリームにルバーブの果肉などもあり、とてもサッパリと爽やかなデザートでした。
ふたりともホットコーヒーを頼み、小さな、でも存在感のあるお菓子とともに食後をゆっくりと楽しみました。
毎回運ばれてくるお皿の演出が面白くて、楽しいディナーでした。
再度、デッキをお散歩して帰りました。