東京:丸の内「POINT ET LIGNE(ポワンエリーニュ)」(1)


もうずっとずっと、こちらでのパン盛り合わせを食べたいと思っていました。
なかなかこんな風にストイックにパンを食べるのって、
誘いづらいかなあと今日まで躊躇していました。

そうこうする内、会社で時々お話しするパン好きの女性Kさんと、
ポワンエリーニュに行ってパンを心行くまで食べたい話が盛り上がり、行ってまいりました。

それぞれポワン800円をオーダー。
パンの盛り合わせと、6種のディップのセットです。
向こうから、タラモサラタ、レバーペースト、卵サラダ、えっとなんだっけ?そして、
タプナード。

パンもバラエティに富んだ食事パンなので、そのままでかみ締めたり、
ディップをあれこれつけて違いを楽しんだりすることが出来ます。
どれも小麦のいい香りがふわっと漂い、あるものはもちもちしたクラムだったり、
あるものはリッチなきめ細かいクラムだったり、引きのある伸びやかなクラムだったり。

有機オレンジジュース600円は食事と一緒だと100円引きになります。
本日のスープも迷ったけど、今日はとことんパンを食べる夜だというコンセプトで
ジュースにしました。

パン籠はあっという間に空に…。
すると頃合もよく、お店の方がお代わりを勧めてくださるので、
お願いしてもりもりと堪能しました。

ディップも実に美味しいのです。
シェフが手作りしているそうで、残念ながら販売はしていないとか。
ま、それもイートインの特典みたいなものなので、
むしろこちらにお邪魔して味わうというスタンスがいいと思います。
もうパンで拭きあげる勢いで味わったので、お皿は綺麗だったかと。

友人はパン好きの申し子とも云うべく、パン好きの思いは並々ならぬものがあって、
私にも彼女ほどの経験が欲しいものだなあと、お話を聞いてつくづく思いました。

彼女もここちよくビールがすすんだようですし、
私もポワンエリーニュのパンを心行くまで食べて、大満足です。

最後、彼女はもう一杯ビールをという段になり、私は本日のパン アイス添え550円が気になりました。
コーヒーと共にオーダーしてみると、見事に黒いパン。

香りもさることながら、しっかりとしたカカオのうま味が真っ直ぐにやってくるこの感じ。もしや?
中にチョコレートチャンクも入ってるため、温めたパン生地からとろりとチョコレートが舌の上で
溶ける食感があり、贅沢なパンデザートです。

バニラアイスやカシスシャーベット、フルーツなどと合わせたりしながら、
至福のひと時でした。

伺ってみると、やはりヴァローナ社のチョコレートを使っているのだそう。
チャンクがとろりと溶けてるのが魅惑の感触。
ほろ苦く仕上がった生地に変化を与えてくれます。

ポワンエリーニュのパンは、何度か購入しておいしさはよく知っていたつもりでしたが、
こうしてシェフのおススメの食べ方を味わうバーは、より価値があるなと思います。
私たちは、ティータイムの範疇の18時以前の入店でしたので、
店内は小麦の香りが満ちていました。
バータイムになると温かいお料理も出されるようで、
お肉の焼ける匂いなど、食欲を刺激する香りがそこかしこから漂っていました。
どれもこれも魅力的で、改めてまた行きたいな。