2012/05/03

2012年 青森 三八上北篇:星野リゾート青森屋、フルーツパーラーおだわら、ばんや

朝食「のれそれ食堂」(館内)


朝食は、夕食同様に時間が最初から割り当てられていて、6時半から7時半。
朝風呂に行ってからというのが難しくて、先に朝食と相成りました。
おかずのラインナップとしては、ごはんをよそった方が良いなと思いつつ、うろうろしていたら、せんべい汁を雑炊仕立てにしたのがおススメとのことでちょいと頂きました。
でも白いご飯も欲しいし、雑炊とご飯という炭水化物至上主義のようなテーブルになってしまいました。

左上部分の小皿の処は、売店で売られているご飯の友が中心で、私にはやや味が濃く感じました。
しかしながら青海苔は夫ともども気に入り、自宅用に買ってみましたよ。

パンの部での売りはりんごのジャムとのことでしたので、小さなトーストも頂いて、山葡萄のジャムと一緒に乗せてしまいました。

いや、私は炭水化物大好きなんです。
プレーンヨーグルトにもグラノーラをトッピングしてしまいましたし。
あ、プレーンヨーグルトかと思ったけどデフォルトで甘かったなあ。

部屋に戻り、食休みをした後、浮湯に行ってきました。
朝は朝のよさがありますねえ。
ギリギリ雨が降り出す前に、露天風呂を楽しむことが出来ました。

チェックアウトは12時でしたので、ちょっと体調を崩し気味になったこともあり、私はひたすら二度寝を決め込みました。
直前に売店で、色々とお土産を購入ました。
荷物を抱えた私たちをスタッフの方が随時、三沢駅までは車で送っていただけるので、ありがたかったです。

青い森鉄道


青い森鉄道というのは第三セクター鉄道で、2両編成にキャラクターのモーリーがあしらわれています。
私はあまりキャラクターに興味を示す方ではなく、旧住友銀行のくまのバンクー、JR東日本のSuicaペンギン、JR北海道のKitacaのエゾモモンガのように大体白黒で目がクリッとしているデザインが好きだなあと最近気づいていました。
が、久々に白黒以外で、このモーリーが可愛いなあと思いました。

1時間に2本あればいい方というダイヤなので、目前のを逃すと大変とばかりに急ぎました。
Suicaは使えないので、久しぶりに切符を買いましたよ。

地模様のデザインも好きです。
八戸までは20分、乗り換え時間はかなりありました。
こういう時間の流れの中に身を置くと、普段の特に山手線なんて凄まじいものがありますね…。
乗り換えた電車は、鮫駅が終点という路線で、鮫がこの辺はよく捕れたのかなあ?

本八戸駅を降りると、冷たい雨に強い風。
中心部へ向かっててくてく10分くらい歩いたかな。

おやつ「フルーツパーラーおだわら」(八戸市)


この旅行は最初は遠慮がちに青森屋への一泊二日という私からの提案でした。
何故なら直前まで夫の仕事の予定が判らなかったので、早くから予定を立てることも出来ずにそういう提案だったのですが、一泊目が確定した直後、夫から「こんなお店があるよ」と調べてきた内のひとつがこちらのフルーツパーラーでした。
北国でトロピカルフルーツってのも乙なものですな。
ともあれこういうの大好きなので、二日目はこちらのお店を目指しました。

ちょうどお店は混雑していましたが運よくテーブルが1卓だけ空いていてすぐに座ることが出来ました。
私はBセットのフルーツサンドが食べたかったのですが既に売り切れ。
(後で来たお客さんが「やっぱりBセットはもうない?」と云うような聞き方をしていたので、大人気なのだろうなあと勝手に推察。 )

そこで2人ともCセット980円を頼むことにしました。
320円までのデザートをショーケースから選び(それ以上の価格のものは差額精算でOK)、パパイヤボードかパイナップルボード、そして飲み物がセットになっています。

私はフルーツたっぷりのロールケーキ。
スポンジ生地もふんわりしてクリームと馴染み、とても美味しかったです。
パパイヤボードのフルーツもどれも瑞々しさ、熟し度合い、風味とどれをとっても素晴らしい・・・。
すみませんがバナナだけは夫に食べて貰いました。

夫は、フルーツパンチ(980円+60円)にパイナップルボード。

完熟パイナップルの見事なこと…。
私もパイナップルを食べてみたのですが、口に含んだ瞬間、上質な100%のフレッシュジュースに変わるのです。
雨風の中、ここまできてよかったねーと果物と幸せをしみじみと味わいましたよ。
このフルーツボード、季節がくればメロンボードにもなるそうで、旬に行ける方はぜひ食べてみて欲しいなあ。

お互いコーヒーや紅茶もセットにしたので頼んでいたのですが、もしかしたらもうフルーツとデザートだけで満たしてもいいかもしれません。
でもこの日は肌寒かったので、熱い飲み物はあってよかったけどね。

こちらのご主人はとても気さくで、フルーツを愛してるんだろうなあというような感じでした。
最後のサービス、嬉しかったです、ありがとうございました。


十三日町界隈を散策。
城下町なので、基本的にこういう町は好きだし、もう少しうまくすればレトロ感をアピールして賑わいそうな気がするのですが、夜になっても雨風のせいか人通りも少なく心配になってみたり。
あんなにホテルや宿が取れないほど、八戸界隈には人々が押し寄せてると思っていたので、予想していたギャップがあったというか。
と云っても、目当ては地元のデパ地下で、地元っぽいものを見て歩くのが私たちは大好き。
三春屋のデパ地下は活気があって楽しかったです。
そうそう、ここでイギリストーストにも巡り会いましたよ。
南部せんべいも豊富に売られ、自家用にみみや割れの大袋を購入。
ご当地サイダーや、地物のいちごや、何故か夫の希望でクレソンなども。
燃えますな、デパ地下は。

疲れたのでマッサージに寄ったお店でミラクルが起きました…!

なんと、夫が担当して貰った女性は、昔、東京にいて、夫の勤務先の近くに勤務先があったそうです。
しかも。
夫の同僚がその時お客さんとして来ていたそうで、つまり共通の知り合いがいるというではないですか。
今でも交流があるとかで。
ふらっと立ち寄った八戸のマッサージで、東京の人と見事に繋がった面白い瞬間でした。

夕食「ばんや」(青森県八戸市)


夫が見つけてきたお店のひとつはこちら。
夜は地酒や地の魚など楽しめる居酒屋に行くのが至福の喜びのようです。
右下はうるいのぬたで、お通しですよ。
お通しがおざなりでない居酒屋さんは絶対に素晴らしいし、今回もその法則に当てはまりました。
カウンターの大鉢から山菜や、馬肉と牛蒡の煮物、煮魚を聞くとキンキン、ナメタなど地の物を云ってくれるのでナメタガレイにしてみましたよ。
ザルメという、わかめのような昆布のような初めて食べる海草の煮物もよかったなあ。
春の食べ物だそうで、身欠きにしんと一緒に煮るのが定番のよう。

夫は一杯目のビールの次は、少しとろんと濁った日本酒を。
これが最高にうまかったそうで、翌日酒屋さんで聞いてみたら酒屋さんも知らないとのこと。
その酒屋さん曰く、「よく居酒屋さんではオリジナルを作ったりもするのでその可能性もあるのでは」らしい。
私は体調を考え、香りだけ堪能しましたが、米の柔らかな甘いよい香りがしました。ちぇっいいなあ。

刺身盛り合わせ。

私はつぶ貝がいたく気に入り、「イカが美味しい」「酒がうまい」と云っている夫のそばで殆どのつぶ貝を食べてしまいました。ごめん。

そんな日本酒を3種類ほどあれこれと興味のままに夫は楽しんで、なまこ酢や、焼きウニ、しめ鯖などを注文。
おとなしくウーロン茶を飲んでいた私はちょっと身体が冷えてきていました。
2人で1万円くらいのお会計でした。

夕食2「さくら」(青森県八戸市)

そんな訳で、すぐ近所の屋台村で八戸ラーメンを食べて帰ろうということになりました。
屋台といえば福岡出身の私にとっても屋台でラーメンというのは郷愁をそそられるものでございます。
八戸の屋台村は固定で営業していて、ちょっとレトロな雰囲気も演出されていて町の名物にもなっているようです。
特に目当てがあったのではないのですが、矢絣文様の着物を着たおねえさんたちの呼び込みに、ホイホイと入ってみました。
まずは、おでんなど。

あっさりした出汁におでん味噌を付けて頂くスタイルで、勝手に東北は味が濃いと想像していたのを覆されました。うう~温まる。
トマトのおでんはチーズをかけて。なかなかこれもいいです。タバスコを掛けるのも進められましたが、私は掛けませんでした。
夫はまたビールなど飲みながら。

そして八戸ラーメン。

東北新幹線が八戸へ延伸されたのをきっかけに復刻されたものらしいです。
元々は関東大震災でこの地へ避難してきた中国人が、福建省から職人を招いて開発したラーメンだそうで、煮干ベースのすっきりした味でした。
あああ、温まりました、ご馳走様…と思いきや。

お隣に一人で地のもの中心に飲食していた男性が、いちご煮を注文。
しかし、「あっ!」と何やら重大なことに気づいてしまったよう…。「大葉が入ってるんですね…!」
女将さんは「そうなのよ、大葉のかおりがポイントで欠かせないのよ」
彼は大葉が大の苦手だったようです。ややあって、私たちに「すみません、よかったら、口を付けてないので」と勧めてくださいました。
わ、むしろ申し訳ない、けど勿体無いし、いちご煮は興味はあったのでありがたく頂きました。

確かに大葉の香りがとても立っていて、それがすっきりとした味わいにも繋がっています。
美味しい、私これ大好きです。
ありがとうございます、ご馳走様でした。
彼は岩手県から旅行しに来ていたそうで、お互いよい旅になるようにと願いつつお別れしました。


実は一軒目の居酒屋で所持金がすっからかんに。
普段からあまり現金を持たないでカードや電子マネーで過ごしているので、あれよあれよと減ってしまいました。
下ろそうと当てにしていた店舗がまるでないことにも遅まきながらも気づき、私はすっかり心細くなってもう宿に帰ろうと泣き言を云ってしまっていたのですが、なんとか借金することなく違う店舗で現金を調達することが出来て一安心。
油断していましたけど、心細くなりすぎた自分にも苦笑いしてしまいました。

で、普段ならここから八戸駅まで全然問題なく歩ける距離ではあるのですが、この強風と冷たい雨では到底叶いません。
タクシーですいっと八戸駅まで辿り着きました。
しかしながら、青い森鉄道は30分ほど待たないとやってきません。待合室があることにホッとしながら、静かな時間を過ごしました。

やがて乗り込んだのはいいですが、強風のため次の駅までは徐行運転になっていました。
再び静かに滑り出す車両の外は、真っ暗で、段々自分が今何処で何をしているのか、今は現実なのか何なのかが段々ぼうっとしてきて判りづらくなってきた不思議な感覚でした。

改めて地図を見ると、線路の東側は陸海の自衛隊の演習場や飛行場になっていて、海からの風をまともに浴びているために徐行せざるをえなかったのでしょうね。

次の駅でふっと目が覚めたように、通常スピードで走り出し、ようやく宿に辿り着きました。

宿の話

さて。
前述の通り、2泊することはかなり急に決まりましたので、こんな祝日に空いている宿泊施設が全く見つかりませんでした。
手分けして探していたら、夫がネットでひょっこりととあるホテルを見つけてきて空室がまだあるらしいとのこと。
サイトを見たら、メニューが、宿泊の他は仕出し、オードブルや宴会という、どちらかというと食に重きを置いたお店で宴会ついでに泊まれますよ的な、いわば和製オーベルジュみたいな?なんて云いながら押さえました。

しかし、この日の昼、外観を見て、ん?ホテルの裏に同じ名前の旅館がくっついてる…予約できたのは「和室」だったからもしかして旅館?という予感はしていました。

一旦チェックインと荷物を預けたくてフロントへ行くと、お店番の女性と学生さん。
書類を書いて、前金だというので使える筈のカードを出すと、「今カードの機械を使える人がいないので、後にしてください」とのこと。よかった、現金をなるべく使いたくなかったので、この措置は助かりました。
鍵ももう渡すので荷物は自分で部屋に入れてくれとのことでしたが、夫が見取り図を見ても受け取った鍵の部屋は見当たらない。
どうやら、裏の旅館らしい。乗りたい列車の時間も迫っているので、その本数の少なさも先方は理解をしてくださりフロント預かりということで、ひとまず夜戻りますと言い残し、後にしました。

夜、びしょぬれになりながら再びホテルのフロントへ。
今度はご主人がいて、カードを切ることもでき、荷物を受け取り、部屋へ案内してくれることになりました。
途中、ホテル部分のお風呂は男性用にしましたという案内があり、場所の確認。
お、大浴場があるのか?思わぬ嬉しい誤算?
と思いきや、ホテルの地下のような処へ階段で下り、なんと一旦裏口から外へ出ましたよ。
色んな桶やら資材やらが雑多に詰まれた土間のような処を傘を再度さして通り抜け、度肝を抜かれていると、旅館の玄関に辿り着きました。

木のオープンの靴箱だけでなく、たたきにもスニーカー類がたくさん置かれていて、宿泊客が多いことも判ります。
突き当りが女性用のお風呂ですといわれ階段を上がり、ここですと案内されたドアを開ける…。

4畳半の畳敷き、小さなテーブルが端に寄せられ、2組の布団が積まれていました。
小さなTVとその下に湯のみなどが入った棚、そして空気清浄機の存在感が大きく感じられました。

ほう…ほう、なるほど、そういうことか。素泊まり3千円が完全に腑に落ちました。
貴重な経験です。
小さい頃、家族旅行で泊まった民宿を思い出します。
でも一番思い出したのは、ロケみつのブログ旅で稲垣早希ちゃんが泊まったホテルたち…彼女、本当に頑張っていたんだなあ。

何はともあれ、クローゼットや廊下への扉しかないということは、風呂トイレ共同とうことです。
考えていても仕方ないので、早速タオルなどを持ってお風呂ですよ。
まず私から行ってみました。
いっそ、もう入るのはやめようかと躊躇われる脱衣所のカビくささなどを乗り越えて、浴室はまあまあお湯を享受できるほどではありました。

脱衣所と廊下とは暖簾でしか区切られていない、なんという日本的な心理的な境目でしょうか。
これって、かなり正直冷や冷やもんですよね。ま、私なぞ覗かれる価値はあるとは思えませんが。
ハタと気づきましたが、ドライヤーなどあるわけも無く、そそくさと部屋へ戻りバトンタッチ。
夫も一旦外へ出なければならないというハンデを乗り越えたにしては早めの帰還で、苦笑い。
湯船はひび割れていたりと、多分女性用とされたものより、強烈だったようで、やはり最低限の風呂行為にて引き上げてきた模様。

部屋のコンセントは2つしかないので、こちらには何とか入るイーモバイルでネットに繋いで、翌日の調べ物をしたり、メールチェックをしたり、携帯の充電をしたり。なのでTVや空気清浄機は使わずという、IT夫婦でございます。

最低限の生命活動でもう寝ようということで、備え付けの浴衣に袖を通し、布団に横たわりますが、布団や布団カバーに染み付いた独特の臭いも感触も気になります。
枕カバーもシミっぽいので、気休めですがタオルを被せてみたり。

2週間前にはかなり違ったタイプのホテルに泊まったなあ、なんでこの界隈全くホテルに空室が無かったんだろう、今夜はキャンプみたいだなあ、私もまだまだ覚悟が足りず甘いんだなと色々反省しながら就寝しました。